「プラチナデータ」感想ネタばれあり♪
いや~やっぱりね、自分の記録の為にも感想を書いておこうかと思いまして♪
映画を見た方のみご覧下さいね♪
先の記事にも書いたんですけど、主題歌「Brethless」がこの映画の主題をすべて語ってる気がしました。
今「Breathless」聴きながら書いてるんですけどね。
具体的に、歌詞のこの部分はこう、とは説明しにくいですね。
ただ、神楽=リュウの悲しみ、それでも自分を見失わず生きようとする姿。
っていうテーマなのかな?って思ってます。
リュウと神楽。
以前聞いたんですけど・・・主人格が耐えきれないくらい精神的に追い詰められた時に、自分の精神を守るために心の奥に引っ込んでしまうことがあるようで。
その時に主人格の代わりに表に出てくる役目として別な人格ができあがることがある。
それが多重人格の始まり・・・みたいな。
そうすると、主人格の時に見聞き経験していたことは交代人格の方にとっては別の人間が体験したことと同じことになるので、
主人格は守られる。
今回のリュウと神楽のようなこと、実際にあるようですね。
リュウが多重人格にならざるを得なかった、その経緯。
自分の一言が父親を死に追いやってしまった事実。
自分一人では背負いきれなかった、心の傷。
心優しいリュウには耐えきれなかったんでしょうね・・・
神楽にとってもう一人の自分である「リュウ」
彼のことも、当初は見下して居た様な感じさえ受けます。
最初は自分に自分の考えに確固たる自信を持っていた神楽が、DNA捜査システムで自分が犯人だと断定されて・・・
逃亡生活を続ける中で、DNA捜査システムの謎を追うことになる。
そして事件を追う中で、自分の中の「リュウ」の存在にも深く触れるようになり、
次第に神楽とリュウの境界線があいまいになっていく・・・
その描写がすごく繊細で。
何かで二宮くん自身が言っていましたけど、
ジキルとハイドみたいにきっちり分けてしまわない演技だと。
まさにそうでしたね。
刑事と神楽が、格子を挟んで話をする場面。
そこでの神楽=リュウの演技は素晴らしかったです。
神楽の知らなかった、リュウの過去。
リュウが何を見て、何を感じていたか、早樹をどんなに必要としていたか。
それを知って神楽は何を思ったのか・・・
あの涙を流したのは神楽なのか?リュウなのか?
多分、両方なんでしょうね。
想像するだけですが、
このときリュウと神楽はかなりシンクロしていただろうから・・・
過去の耐えられない辛さ、早樹との思い出を思い出してリュウは感情を揺らしただろうし、
神楽はすでに自分の中でリュウの存在が大きくなってきていて、
だからリュウの感情の動きを自分の中に感じて心を動かされ・・・だからあの涙だったんだと。
「どっちだったんでしょうね」のセリフからも、
神楽がリュウを自分の中に相当大きく感じてるってことが伝わってきました。
そんなふうに私なりに思ってます。
リュウが唯一心を許す存在、早樹。
早樹が唯一心を許す存在、リュウ。
二人の海でのシーンや、5階のアトリエでの二人はホントに幸せそうでした。
でもリュウが多重人格になったからこそ出会い、出会ってしまったからこの事件は起こってしまった。
二宮くん演じるリュウが早樹に救われていたこと、心底必要としていた相手だったことがすごく伝わってきたし
、
そして本当に幸せそうだからこそ、
この二人を見ることが悲しくて悲しくてたまらなかったです。
二人のラストシーン
5階のアトリエで、リュウと早樹がお互いの顔に手を触れて・・・っていうシーン、ありましたよね。
あんなに顔近くて・・・しちゃう?しちゃうの?ってドキドしたけど
しなかったから余計に伝わってきた。
むしろしないでくれて良かった。
お互いがお互いを心底必要としている、その気持ちが痛いほど苦しいほどで。
あたたかく幸せで、本当に綺麗なのに辛かったです。
随所随所で、二宮くんの演技がもっと見たかった、もっと長く見たかったって思うところが多々あって。
映画だからね~
あんまり尺が長くなりすぎても問題なんで仕方なかったんでしょうけど。
だから、こうかも?ああかも?ってね、語りたくなっちゃうんです(笑)
どうもすみません(爆)
見れば見るほど、いろんな解釈ができるこの映画。
また見に行くかもしれません。
そしたらまた感想上がるかも~
二人で一人。
今後二人がどんな風に生きて行くのか・・・
幸せになってほしい、って思います。